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2021.05.17  おかえりモネの森

NHK 連続テレビ小説『おかえりモネ』放送スタート!

NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』が、はじまりました。物語序盤は宮城県登米市(とめし)登米町(とよままち)を撮影地に、森林組合で働くことになった主人公・百音が、林業や山林ガイドの見習いをしながら、天気予報の可能性と魅力を知り、やがて気象予報士を目指してゆくところが描かれるとあって、Forest Style.jp編集チームも楽しみにしています。

気仙沼湾沖の自然豊かな島で、両親・祖父・妹と暮らしていた永浦百音。2014年春、高校卒業と同時に気仙沼を離れ、ひとり内陸の登米市へ移り住むことに。
大学受験にことごとく失敗、祖父の知り合いで登米の山主である、名物おばあさんの元に身を寄せたのだ。将来を模索する百音は新天地で、林業や山林ガイドの見習いの仕事をはじめる。

NHK公式サイト「おかえりモネ」番組紹介より一部抜粋

ところで、登米市はどこに在るでしょう?

登米市は宮城県北部の内陸、岩手県との県境に位置します。2011年の東日本大震災では沿岸部を支援するためのボランティア活動の拠点となったので、当時関東や関西からボランティアに参加された方は、そこで登米市を知った、つながりを作った、という方も多いのではないでしょうか。

登米市は、2005年、登米郡8町と本吉郡津山町の合併によって誕生した自治体です。登米市は「とめ」と読みますが、撮影地の登米町は「とよま」と読みます。不思議ですが、「とよま」は「とめ」より古くから使われていて、地域にはそれとわかる文化史跡や遺跡があります。
※番組では「とよままち」ではなく「米麻町ーよねままち」という架空の町が舞台です。

登米市はまた、北上山地の恵みを運ぶ北上川が流れる、古くから米どころとして栄えた穀倉地帯です。登米市の土地面積のうち、農地は実に約33%、加えて41%を森林を占めるというのですから、この地域の、広大な田園と森林に覆われた緑豊かな風景を想像することができますね。

この特別ページでは、『おかえりモネ』の放送を楽しみに、ほぼ毎週、登米市の魅力と、物語序盤の舞台となる森林や林業のことを中心に(やや脱線気味に)お伝えしていきます。

登米市の林業

登米は農業だけでなく古くから林業も盛んでした。民有林の人工林率が70%と、全国平均の46%を大きく上回ることからも、重要な木材生産地であったことをうかがわせます。
しかし、登米においても、現在の林業経営の厳しさは日本全国各地で起きている状況と変わりません。収穫期を迎えたスギやヒノキが充実する一方で、国産材の価格は、輸入材との価格競争、住宅需要の変化に影響を受けて、間伐など山の手入れのために必要な資金を得にくい状況なのです。
待ったなしの気候変動問題を背景に、CO2吸収源としても期待される森林、特に成長期の吸収量が大きい人工林を維持管理するには、伐って、売って、植えて、育てて、また伐るという、本来のサイクルで林業を行いたいところです。しかし木材を売るだけでは人工林の山を支えることができない、そうした課題を抱えています。

(*数字は、平成31年4月東部地方振興事務所登米地域事務所 林業振興部報告書を参照)

木材生産だけじゃない!登米町森林組合に注目

そうした状況に対して、ユニークで多面的な取組を行っているのが登米町森林組合です。登米町森林組合では、林業を里山地区の基幹産業と位置づけ、従来の林業のありかたについて検討を重ねていきました。

今重要なのは、木材だけでなく、森が与えてくれる多様な価値、森の恵みを最大限に活用しつつ守り育てていこと。「百年の森輝く」を合言葉にして、SDGsを学び、持続可能な森林経営とそれを支える「ひと」と「しごと」、技術の開発、まちづくり、地域の健康の増進など、時代に必要とされる価値に目を向け、新しい林業に挑戦しています。

次回はそんなカッコいい登米町森林組合の取り組みについてもご紹介します!

取材協力:竹中 雅治(登米町森林組合)


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