先進事例

多様な森林活用を組み込んだ新しい森林経営

神奈川県小田原市「(株)T-FORESTRY」

この事業について

  • 神奈川県小田原市の「辻村農園・山林」では、(株)T-Forestryを設立し、「森は悠久の産物、里山は地元の恵みの源泉」「今ある良い森を壊さない」との観点に基づき、多様な森林活用を組み込んだ新たな森林所有者の経営モデルを提示。
  • 江戸時代からの森林経営の歩みを継承し、その地域の歴史を体感できる遺構の保存やウォーキングトレイル整備を実施。
  • 近年は、所有森林内で樹上での冒険を楽しむ「フォレストアドベンチャー」や、マウンテンバイクによる「フォレストバイク」を導入。

特徴 1

地域の森林経営の歴史を体感できる試み

森林内における様々な取り組みの遺構を保存

  • 江戸時代:藩政期から実施されてきたスギ植林を受け継ぎ、樹齢300年程度のスギを筆頭に100本ほどの美しい古木が残されている。
  • 江戸時代から周囲を潤していた溜め池が残されており、その水源林も管理されている。
  • 大正時代に建設された石組みの水力発電施設の遺構が、山越えして水を引いてきたトンネル跡と共に保存されている。
  • 大正時代から戦後にかけて稼働していた辻村家の製材所跡も存在している。
  • 第二次世界大戦中の砲台跡や防空壕なども見ることができる。
  • 昭和~平成にかけて、所有地の梅園を一般開放し、1990年にその大半を小田原市に譲渡。市営辻村植物公園として利活用されている。

これらの歴史と現在の利活用を同時に体感できる散策

  • 江戸~令和を通じた森林経営の歴史を感じる風景や遺構の合間に、近年の太陽光発電施設、フォレストアドベンチャー、フォレストバイクが現れる森林内の散策は、まさに時空を超えたタイムトラベル!
  • そのためのトレイルも、T-Forestryによって歩きやすいように整備されている。

特徴 2

来訪者を惹きつける多様なアトラクション

フォレストアドベンチャー・小田原

  • 日本最大のディスカバリーコース / 8サイト 38アクティビティ(内3つのアクティビティがアドベンチャーコース)
  • 幼児も楽しめるキッズコースも2019年にオープン / 3サイト 12アクティビティ(団体利用も受入)

フォレストバイク

  • 著名なトレイルビルダー(マウンテンバイク等のトレイル作りの専門家)を招いて、初心者から上級者まで、スキル別に安全で楽しめる魅力的なコースを準備。
  • マウンテンバイクのショップ・メーカーと連携した試乗会等も定期的に開催。

この事業の詳細、連絡先は以下のPDFでご覧いただけます。

多様な森林活用を組み込んだ新しい森林経営(神奈川県小田原市「(株)T-FORESTRY」)pdf