地域の未来をつくる成長産業に、一緒に取り組む企業を募集しています。

森林サービス産業がめざす未来

森林サービス産業は、森林という場(空間)を利用して、健康・教育・観光等に関わるサービスを地域内で複合的に生み出す産業です。農山村地域の・地方創生に寄与するとともに、新たな森と人との関わり「Forest Style」の創造をめざしています。

人口減少社会、人生100年時代を迎える今。国土の約7割を占める森林資源が充分に活用され、森を拠点として地域がもっと賑わい、経済が循環し、都市と森とのつながりが強まって関係人口が増えるそして、人と森との多様な関わりが創出され、世界有数の森林国ならではのライフスタイルが実践され、人も環境も健康で持続可能となる・・・。そんな未来をつくるポテンシャルを持った新しい成長産業として、森林サービス産業への期待が高まっています。

多様なビジネスチャンスの芽

近年、人々の自然志向や健康意識の高まりによって、森林セラピー、森ヨガ、森の企業研修、森のようちえん、森フェス、グランピングなど、森林空間で提供されるサービスは多様化しています。と同時に、人が森に触れることの健康面・教育面での効能効果のエビデンスの蓄積も進む中で、企業においては健康経営や働き方改革の一環として森林を活用したプログラムを取り入れる例も増加。
さらにコロナ禍においては、ソーシャルディスタンスを保ちやすく、紫外線による新型コロナウイルス不活化の可能性も指摘されていることから、森が再注目され、キャンプやワーケーションなどでの利用も増えています。健康、教育、観光の分野では以下のようなニーズが顕在化しており、新たなビジネス創出への機会が見出だせます。

健康

  • 疾病予防・健康づくりに向けた森林セラピー・クアオルト健康ウォーキング
  • 休職・早期離職対策としての森林空間を活かした社員研修
  • 介護予防・認知症予防のための森林内での療法・プログラム
  • 都市の3密を回避し、働き方改革と生産性向上を実現するワーケーション

教育

  • 子どもの主体性・創造性、自己肯定感を育む「森のようちえん」
  • 育児ストレスから解放され、孤育てを防ぐ森の子育てひろば・サークル
  • 変化が激しい社会を生き抜くレジリエンス力を育む、森でのアクティブ・ラーニング
  • 森林環境譲与税等を活用した「移動教室」「総合的な学習の時間」での森林ESD
  • 多世代参加で自給自足的な森の暮らしを学ぶ学習プログラム

観光

  • オシャレに森とふれあう森カフェ、グランピング、山ガールなど
  • 都市の3密を避けたり、豊かさな森林環境を活かす森ヨガ、森フェス、森の婚活など
  • トレイルランニング、マウンテンバイクなどの森林スポーツ
  • 森の暮らしを体感したり、地域と交流する農家・林家民宿
  • 農山村への二地域居住・多拠点居住・移住に向けた「泊まれるモデルハウス」

魅力ある先進的な取り組み

多様なアプローチからの社会的ニーズの高まりとともに、各地で先導的なさまざまな森林サービス産業の創出に向けた取組が始まっています。
こうした中で、林野庁補助事業により国土緑化推進機構では、全国的な森林サービス産業の発展に向けて2020年、特に「企業の健康経営」に特化した先導的な「モデル地域」として7地域を、「準モデル地域」として9地域を選定しました。

さらに、健康分野に限らず、観光・教育分野を含めて、新たな森林サービス産業の創出を目指す意欲ある地域がエントリーし、「推進地域」として40件近くが登録されています(2021年1月末現在)
例えば、モデル地域の一つである長野県小海町では、森林への滞在とセラピーによる独自のメンタルヘルスケアプログラムの提供で企業12社と協定。昨年はリモートワークの拠点施設を整備し、サービスの進化と利用者拡大を図っています。また、森林セラピーを中心に企業との提携を行ってきた長野県信濃町は、新たに森ヨガや親子で楽しめる宿泊型プログラムの開発により、社員とその家族が個人で気軽に参加できるコンテンツの拡充に取り組んでいます。

一方、村民の健康増進を目的にクアオルト健康ウォーキングコースを設定し、専門ガイドを育成してきた岐阜県白川村は、教育研修施設を拠点とした森林でのメンタルへルスケアプログラムを追加することにより、新たな企業研修需要の開拓をめざしています。

求む!企業・団体パートナー

こうした取り組みの多くは、行政や団体、地域の事業者やNPO等が主体となって進められていますが、持続可能な事業展開に向けて、新たな社会のニーズに対応したサービスの創出や上質化、都市部からの誘客を促進する広報・流通チャネルの開発などの面で課題を抱えている地域も少なくないのが現状です。

そこで、このサイトでは、課題を抱える「森林側」の地域と、様々なサポートを通じて地域とともにビジネスを生み出したい「都市側」の企業・団体等とをマッチング。双方が協働・協業することよって、サービスの高付加価値化と複合化、「産業」としての成長、地域の活性化などの促進が期待されます。

森林側の地域×都市側の企業・団体

パートナーとなる企業・団体等の皆さまには、地域の実情を踏まえて、地域の主体性を尊重しつつ、構想づくりからビジネスの実現まで、さまざまなフェーズで知見や技術、人材やネットワークの提供など連携・協働できる可能性があります。そして、地域と協働・協業することにより、企業・団体はNew Normalの時代に合わせた新たなソーシャル・ビジネスの創出とともに、健康経営・働き方改革、人材・提携事業者の確保、地域貢献・SDGsへのコミットなど多くの取り組みを森林で実現することができる可能性が膨らみます。

森林サービス産業は、地域の未来をつくる成長産業。地域と一緒に取り組みませんか?

協働・協業を期待!「森林側」の地域が抱える3つの課題領域

登山や野鳥観察といった愛好者向けのアクティビティや、アスレチックやバーベキューといった一般的なアクティビティなどによる森林空間を利活用した取組は、これまでも全国の多くの地域にありました。しかし、その多くが行政サービスとして提供され始めたため、サービスやガイドの質にばらつきがあったり、行政や事業者・NPO等が分野・アクティビティごとに別々に活動していたりするのが現状です。このため、地域循環経済の視点から地域の利益を最大化する事業スキームが構築できていない状況にあります。
公共サービスとしての側面が強かった「森林空間利用」を「森林サービス産業」に発展させていくためには、地域が抱える課題に取り組む必要があります。多くの地域が、以下に挙げる3つの課題を抱えていますが、これらは「森林側」の地域と「都市側」の企業・団体の協働・協業が生まれるポイントであり、未開拓な領域でもあることから新産業創出のチャンスでもあります。

  1. 提供するサービスの質を向上させたい
  2. サービスを組み合わせて複合的なプログラムをつくりたい
  3. 地域経済が活性化する仕組みをつくりたい

1.提供するサービスの質を向上させたい

森林サ―ビス産業が発展するためには、顧客が抱える課題を捉えた適切なプログラムを用意した上で、サービスの利用者が高い満足感を得ること、「また利用したい。また訪れたい」と感じてリピーターになること、さらにはSNSや口コミ等で人に勧めて利用者数が拡大することが重要です。そのためには提供するサービスの質の向上が必要になります。

協働・協業のポイント

  • 地域資源の掘り起こしと独自性・ストーリー性の整理
  • ターゲットの明確化とそれに合わせた体験プログラムの開発
  • 高品質な体験プログラムの提供を担うガイドの育成
  • 体験プログラムの先進性、独自性、エンタテインメント性の向上
  • 新たなプログラムを提供する未利用森林の整備や既存施設の改修や設備の充実

2.サービスを組み合わせて複合的なプログラムをつくりたい

これまで地域で提供されてきた森林空間を利活用した体験プログラムは、事業者・NPO側も、それを所管する行政も、健康・教育・観光等と分野が分かれて取組を行うケースが少なくありませんでした。
しかしながら、利用者にとっては、例えば家族で農山村地域に訪れる際には、子どもは森のようちえん、お母さんは森ヨガ、お父さんはグランピングといった形で、一体で申込ができた方が良いですし、多様なプログラムが地域に集積していた方が、地域での滞在時間も長くなり、宿泊需要も生み出すことで経済効果も高まっていきます。
そこで、より幅広い層に、より長く滞在してもらい、より豊富なメニューを利用してもらうためにも、分野を越えてアクティビティを組み合わせると同時に、宿泊・食事も一体となった滞在環境を充実させることが必要です。

協働・協業のポイント

  • 健康・教育・観光などを組み合わせたプログラムの開発
  • 宿泊・飲食・体験などを組み合わせた事業モデルの構築
  • 地域の体験プログラムの共通したコンセプトの整理(「Forest Style」等のライフスタイル提案など)
  • シンボルとなり得る、話題性が高く集客力のある高付加価値型アクティビティの構築・導入

3.地域経済が活性化する仕組みをつくりたい

これまでは多くの地域で、健康・教育・観光と分野が分かれ、またそれぞれの事業者や施設が個別に事業を検討していました。しかし近年、観光分野では地域の「稼ぐ力」を引き出し、多様な関係者との連携・協働をコーディネートし、「観光地経営」に向けたマーケティング・マネジメントを担う「観光地域づくり法人(DMO)」の創設が進んでいます。
そこで、地域の利益を最大化するような事業スキームを開発し、多様なターゲットの誘客を促進できる体制などの仕組みづくりが必要です。そのためにはサービス提供者や行政・団体等が、分野を超えて互いにリソースを出し合って協働・協業することが重要です。

協働・協業のポイント

  • 中核的な推進体制の構築とコーディネーターの配置・育成
  • 滞在期間を長期化したり、滞在環境を上質化するための施設・設備の改修や充実
  • 多様な担い手と連携した地域ビジョンの策定やプロモーションの実施
  • 多様なターゲットに合わせて販路や広報手法などの改良

より良いパートナーを見つけるために

どの地域と一緒に取り組むべきか。協働・協業する最適なパートナーを見つけるためには、まず「森林側」の地域の事業進捗段階やニーズを正確に把握することがポイントとなります。それによって、企業が提供できるサポート内容との「マッチングの精度」を高めることが可能となり、より良いパートナーシップにつながります。

森林サ―ビス産業事業化の4つの段階

  1. 構想段階:様々な可能性を検証し、地域に最適な森林サービス産業を構想する段階。
  2. 準備段階:構想に基づき事業化に向けて具体的に準備を進める段階。
  3. 事業化段階:サービス提供を開始しながら自走できる状態まで改善に取り組む段階。
  4. 自走段階:森林サービス産業として自走可能な段階。

本サイトは、「森林側」の地域の実情を把握するために必要な情報を、地域の事業進捗段階ごとに整理し提供するマッチング・プラットフォームです。「都市側」の企業・団体は自社のリソースに応じて、最適なパートナーを見つけるためにご活用ください。
地域経済の活性化に貢献しつつ、自社の事業拡大も果たす、理想的なパートナーシップのために。森林と人がつむぐ新たなライフスタイル、「Forest Style」を創造する「森林サービス産業」は今始まったばかりです。ぜひご一緒に!

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