あなたは、家具の処分にヘトヘトになったことはありませんか?
模様替えや引越しで、「この棚、もう使わないかな」と思うこともあるでしょう。
「この家具はこのままでは運べませんので、分解しておいてくださいね」と引越し屋さんに言われて、途方にくれる人も多いと聞きます。
- これを処分する!と決める決断
- 役所や業者に連絡して処分を段取りすること
- その家具を家の外に運び出すこと
どれをとっても大仕事。
ましてや、その家具には何かしらの思い出が詰まっている…。
まだ使えるかもしれない家具を仕方なくゴミとして出してしまう罪悪感…。
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気持ちも体も、もう”ヘトヘト”ですよね。
もうこんな思いはしたくない!
捨てる必要がない家具が欲しい!
と思いませんか。
「引越ししても、家族構成が変わっても、使い続けられる家具があればいいのに」
そう考えて、私は
- 組み合わせても使え、簡単にバラバラになり、単体でも使える
- きちんとした作りで、丈夫に使える
- 生活のさまざまなものが入る
- 簡単に綺麗に重なる仕組み
- 女性でも組み替えやすいサイズ・重さ
これらのスペックを満たした「ゴミにならない家具」の検討を始めました。
翻って…日本は森の国。
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私たちは、森の木を使って、植えて、育てる…その循環の中で、暮らしてきました。
生活のあらゆる道具や燃料が木材だったのです。
今、それらが石油由来のものに取って代わられ、森の循環が途絶え、日本の山が荒れています。
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各地で”日本の木を使いましょう”と声が上がっていますが、まだまだ浸透していないように思えます。
街に住む私たちは、山と共にある暮らしや林業について知らないことだらけです。
私は、検討している「ゴミにならない家具」が、「日本の木を使うこと」、そして「山や森、木について学ぶツール」にもなればいいと思い、日本の木材でものづくりをしている人や、森に関わる人に相談して作ってもらうことに。
最初は岐阜県のみでの製造でしたが、他の産地でも製造してもらうことができるようになると、同じ材(杉やひのき)でも、地域ごとに特色があり、その地の林業の歴史も違うことがわかってきました。
そこで、その家具には、各地の地域材の名前をつけることにしました。
購入する際に、どこの杉(ひのき)にしようかな?と考えることで、その地域の森のことを考えてもらえたらいいなという思いからです。
そうして完成した家具の名前は「もくわく」。
木の枠→「もくわく」です。
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4つのサイズ
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生活の道具、なんでも入ります
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綺麗に重なる仕組み(実用新案権取得)
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簡単に運んで組み替えができます
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色々な使い方ができます
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現在のラインナップは
埼玉県 西川ひのき、神奈川県 津久井杉、岐阜県 長良杉・栗、京都府 京都杉・ひのき、大阪府 大阪ひのき、奈良県 吉野杉、兵庫県 六甲ひのき、福岡県 八女杉。
異なる地域材の「もくわく」も、綺麗に重なるようになっているので、少しずつ増やしながら、違う産地の木を楽しむことができます。オンラインショップでは、それぞれの産地や木の特徴がわかるようになっていて、YouTubeには、「もくわく」が出来るまでや、産地の森やつくり手の様子がわかる動画をアップしています。
そして、産地の人と交流しながら購入できるよう、産地のイベント情報をSNSで発信し、オンラインショップで購入した「もくわく」を、工房に受け取りに行くことができるようにしています。
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西川ひのきが生まれる森と西川Raftesの方々
日本の森の木でつくられた、ゴミにならない家具「もくわく」。
もう、粗大ゴミのチケットを買ったり、家の前に頑張って家具を運び出したりすることはありません。
「もくわく」を通じて森のことを知り、何百年前から続く森と日本人の暮らしに思いを馳せ、木という循環する素材で暮らすことに楽しさを見つけてください。
森とつながる家具「もくわく」が、あなたの暮らしに、豊かな「今」と健やかな「未来」を連れてきてくれると思っています。
浜谷 冨美子
INFORMATION
もくわくWEB https://mokuwaku.jp
もくわくが出来るまで 森から、もくわくが生まれるまで。(YouTube)
六甲の森 もくわく産地紹介@兵庫県神戸市(YouTube)
津久井の森 もくわく産地紹介@神奈川県津久井(YouTube)
Forest Styleナビゲーター・プロフィール
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浜谷 冨美子(はまや ふみこ)
京都の町家に暮らし、自分にも地球にもやさしい雑貨を販売しているsumaoの店主。2020年より「もくわく」の販売も開始し、各地の森や木のことを知ってもらうアイテムとして、日本中に広がることを願っている。
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