先進事例

山からはじまる産業革命~「キャンプ場」「研修施設」運営と広葉樹林を多角的に活用する「6次産業化」

(有)きたもっく

この事業について

群馬県北軽井沢を拠点にキャンプ場、企業研修施設、林業、養蜂、薪製造、建築、薪ストーブの施工販売を行っています。浅間北麓地域にて、フィールド事業(3次産業)と地域資源価値化事業(1、2次産業)という二軸に、地域“循環”型産業を創りだし、中山間地域の社会モデルの実践と提示を行うことを目的としています。

事業 1

地域資源活用事業

浅間北麓にある240haの自社所有山林を中心に、伐採と山林管理や、地域残材の活用などを行っており、そこで集積した木材をカスケード利用して薪、建材、家具の加工販売をしています。  2017年から新たな森の価値創出として養蜂も始め、採取された蜂蜜を使用して地産農家や地域酒造メーカーと連携した様々な商品を開発販売しています。2021年からは製材所、木材乾燥室、乾燥余熱を活用した蜂蜜保管所等が集まった「あさまのぶんぶんファクトリー」が、この事業を統合する拠点として操業を開始しました。

事業 2

フィールド事業「北軽井沢スウィートグラス」

25種52棟のコテージとキャビン、100区画以上のテントサイトからなる収容人数855人のキャンプ場(フィールドビジネス)を運営しています。建材、家具、薪は自社山林から伐採された木材を使用し、自社内で伐採からデザイン、施工から暮らし提案までを一気通貫した体制で行っています。

事業 3

フィールド事業「タキビバ」

炊事場である「炊火食房」、ファイヤーピット「炎舞台」、たき火のできる野外空間「火野間」、宿泊・ミーティング施設である「シェルター」からなる、たき火をコンセプトにした宿泊型ミーティング施設を運営しています。「タキビバ」は企業などのコミュニティが関係性を再生するための場として、火を体感することで内省を促し、また語り合う空間を作ることによって自己肯定感と他者理解を醸成します。