先進事例

新たな森林と共生する別荘地づくりと、森と暮らすライフスタイル「もりぐらし」を提案

長野県茅野市「東急リゾートタウン蓼科」

この事業について

  • 「東急リゾートタウン蓼科」では、森林資源を核とした「まもる」「つかう」「つなぐ」の持続可能な地域循環のサイクルを「もりぐらし」というコンセプトにまとめ、成長戦略として位置づけて事業を展開。
  • 「つなぐ」は「食べる」「遊ぶ」「泊まる」の3つの要素で構成し、別荘地の新たな誘客促進につなげている。
  • 自治体や住民、関係団体と「もりぐらし推進協議会」を立ち上げ、蓼科地域全体のブランドイメージ向上を進めている。

特徴 1

森林整備を核とした活動を事業として成立させた

  • 林業経営体としての認定を受け、森林の現況調査から中長期の保全施業計画の策定を行い、地元の森林組合に施業を委託して間伐等の森林整備を行った。さらに、2020年度からは隣接する別荘地にも森林経営計画を拡大し、一体的な整備を進めている。
  • リゾートタウン内のボイラーをバイオマスボイラーに入れ替え、森林整備で発生した間伐材を燃料として活用。CO2抑制の効果とともに、燃料費低減が図れるため投資を9年程度で回収できる予定。
  • 「まもる」「つかう」「つなぐ」という一連の循環的なサイクルを「もりぐらし」というコンセプトに落とし込んできた。CSR(企業の社会的責任)としてのみ行うのではなく、CSV(共有価値の創造)の概念を重視し事業として成立させてきた点が特徴である。

特徴 2

宿泊施設×住宅展示場という新たなビジネスモデル

  • クラスベッソ蓼科は、住宅メーカーが建設した建物を、日中は住宅展示場として開放し、夜は宿泊施設として貸し出す、新しい形での別送体験ができる場である。
  • 外壁の一部にもりぐらしエリアの間伐作業で発生したカラマツ材を利用している。
  • また、内装は東急ハンズがプロデュースしており、環境に配慮し、かつ、おしゃれで快適な空間が演出されている。