この事業について
- 長野県信濃町では、合併しないまちづくりを選択する中で、地域グループが主体となって「癒しの森」事業を提案。
- 町独自で「森林メディカルトレーナー」と「癒しの森の宿」の育成・認定等を行い、地域の民間のガイドと宿泊施設を主体化。
- 事業化段階の初動期には地域住民向けの健康講座を通して体験プログラムの上質化・ガイドのスキルアップを図り、その後、企業との協定締結を促進し、社員研修・福利厚生等で年間4,000泊を超える需要を創出(現在では35の企業等と協定を締結)。
特徴 1
地域内の担い手を養成する仕組みづくり
森林メディカルトレーナーの育成・認定
- 信濃町では、独自でガイド資格の養成講座を開催。
- 全講座(24コマ・各90分)の受講と課題等提出により資格認定。
- 参加者に対して、森林療法をはじめとして多様な免疫療法を提供したり、健康チェック等を行うことで五感を解放させ、より森林の癒し効果が得られるように手伝う役割。
- 最初は住民向けの健康講座や、ガイドのもとで補助員として関わることでOJTをして、スキルアップやプログラムの改良を行う。
- ガイドとして活動するには、毎年レベルアップ講座を受講する等の条件を満たしたうえで、申請・登録が必要。
癒やしの森の宿の認定
以下の条件を満たす宿を「癒しの森の宿」として認定している。
- 森林メディカルトレーナー養成講座の受講
- 信濃町観光協会会員
- 以下のサービス提供
香りの演出
静かな空間
入浴法の案内
より良い睡眠の案内 - 食事の工夫
飲み物の工夫(ウェルカムティーや地酒・地ビール等の提供等)
食材の利用・工夫(地元産食材の活用)
新鮮で健康的なメニュー(薬膳料理の活用等)
特徴 2
誘客を促進する仕組みづくり
企業・健康保険組合との協定結束を通した誘客促進
- 信濃町では、企業・健康保険組合との協定締結を通した誘客促進をする仕組みづくりを実施(35企業等と協定締結)
- 「心と身体の健康づくり」、「保養協定等」、「社員研修等」、「社会貢献等」、「社員旅行等」の5つの領域を想定