推進地域からのラブコール

北限のブナ林の里、北海道黒松内町。森林療法を通して、心と体の健康づくりを実践中!

北海道黒松内町 森林療法実践プロジェクト  

掲載日:令和4年5月30日
森林ウォーキング拠点風景

地域における「森林サービス産業」創出の戦略・ビジョンの策定状況

「日本で最も健康な町」を目指すという目的で、2019年度に発足した“森林療法実践プロジェクト”。高齢化する町の状況に対応するため、天然記念物である北限のブナ林をはじめとする豊かな自然を活かした体験活動を通じ、医療機関と連携して森林療法事業を展開しています。

町民には、森林ウォーキングや自然体験プログラムを通して、自発的に森を歩く習慣付けを促しています。また、園芸療法的な手法を用いる事で、町の福祉施設や歩行困難な方にも自然体験プログラムを提案したりと、町全体に森を楽しむ文化が根付くよう働きかけています。
今後は町民向けに展開しているプログラムを活用し、町外からも黒松内町ならではの森林療法体験を求めて人が訪れる、ヘルスツーリズムの分野も発展させたいと考えています。

森林ウォーキング風景

地域における「森林サービス産業」の取組状況

天然記念物である歌才ブナ林をはじめとする北限のブナ林帯、アユで有名な朱太川といった豊かな自然環境を活かし、さまざまな団体や個人ガイドが独自の自然体験プログラムを提供しています。林業よりは、町の自然を活かした観光産業の方が盛んです。

活用するフィールド・施設等の概況と今後の拡充・改良予定

野外のフィールドとしては、天然記念物である歌才ブナ林や、各公共施設とアクセスのよい森林公園、朱太川をはじめとする豊かな河川環境、フットパスコースなどが活用できます。

森林療法実践プロジェクトの主な活動場所は上記の中では森林公園ですが、気軽に散策するにはヒグマが怖いという声が聞かれるので、安全で安心できるウォーキングフィールドの整備が必要です。

施設としては、ブナセンター、自然学校、キャンプ場、温泉、自然の家といった施設を活用しています。また森林療法実践プロジェクトは、現在、プログラム実施において地元のハーブの会やNPO団体など、町内の民間団体と協力していますが、他にも町内宿泊施設、飲食店、商店、また町外の研究機関、企業等、様々な団体と連携したいと考えています。

探しています!

黒松内町で行っている森林療法プログラムを活用し、将来的にはヘルスツーリズム分野の協議会を設置し、企業研修等を受け入れられるようにしたいと考えています。その前段階としての先進事例の学習や、研修をさせていただきたいです。

わたしたちの課題

全般

森林療法を軸に、観光分野で自然体験プログラムを提供している団体、町役場、医療機関、町の福祉施設、町内の宿泊施設・商店等、町全体のネットワーク形成を目指しています。さらに町外の研究機関や企業等とも連携を図る事で、森林療法の産業的な展開も強化していきたいと考えています。

観光

森林療法を軸に、観光分野で自然体験プログラムを提供している団体同士で連携を図り、森林療法の旅行商品としての企画・プログラム作成を行いたいと考えています。また個人旅行のほかに、企業研修も視野に入れています。
町内各機関同士の連携や企業の誘致、プロモーションが主な課題です。

健康

医療機関による森林療法の効果の裏付けや、安全の保障がなされた森林療法プログラムを確立する事が目標です。
また、町の福祉施設に森林療法や園芸療法を取り入れて活用していただけるよう、プログラム作成と、プロジェクトと施設同士の協力関係の構築を進めています。

教育

社会教育的な側面で、森林療法プログラムに地域住民が運営側として活躍できるよう、人材育成を行いたいと考えています。

連携・協働団体

連携・協働団体(地方自治体)

黒松内町教育委員会、黒松内町保健福祉課、黒松内町ブナセンター、黒松内ぶなの森自然学校、 くろまつないブナの森診療所

この地域・自治体に問い合わせ

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