山口県長門市　(NPO)人と木

地域における「森林サービス産業」創出の戦略・ビジョンの策定状況

長門市では平成２８年度より木育を推進しており、令和元年度からは「健幸資源活用によるまち・ひとづくり事業計画」を策定し、長門型ヘルスツーリズムの形成を目指しています。令和２年度は、森林プログラム（森の公園づくり・森のようちえん・森林アクティビティを計９回）の実施・森林浴などを活用したヘルスツーリズムをどのように確立していくか、長門市の様々な立場の人で意見を出し合う「長門型ヘルスツーリズム創造ワークショップ」の開催（２回）・体験活動指導者の育成のための「自然体験リーダー育成講座」（テーマを変えて4回）の開催・体験活動フォーラムinながとの開催による情報発信・森林を活用した健幸寿命延伸プログラム開発（森林を活用した高齢者アクティビティ）・森林アドベンチャー整備のための計画等、森林資源を活用した事業を実施したサービス産業への準備を行っています。
今年度は、昨年度やってきたことを継続し、よりビジョンを具体化していくことを目標に準モデル地域を目指し、各コーディネーター研修の参加などを行い、一定水準の事業計画の策定などを行いたいです。

地域における「森林サービス産業」の取組状況

環境分野として、令和２年度は森林アドベンチャーの整備計画のために場所の選定をし、２社に整備計画を立てていただきました。今後は、整備計画を吟味し運営主体などを検討していきます。
健康分野では、Nature Service Consulting 株式会社にご協力いただき、長門市の森林の視察や長門型ヘルスツーリズム創造ワークショップを2回開催しました。まだ、準備段階だが、温泉やハーブ、宿泊施設と連携したパッケージ作成、長門の森をワーケーションや保養地として利用することを目指します。
教育分野としては、令和２年度に長野県の株式会社ON-WIPPSの田口氏、下関市の株式会社FEELの井上氏、山梨県のHOOKかんきょう協育事務所の野澤氏、新潟県の新潟ライチョウ研究所の長野氏等外部講師を招き森林を使用したイベントを開催しました。具体的には、幼児、小学生、その保護者を対象に森にあるものを使って自分たちだけの秘密基地を作る「森の公園づくり」を３回、幼児を対象に森林を通じて非日常な体験をしてもらい成長を促す「森のようちえん」を３回、幅広い年齢層の方の心を刺激し、森遊びの第一歩を踏み出してもらうことを目的とした「森林アクティビティ」を３回開催し、市民からも継続希望の声をいただいています。外部講師に頼っている部分が多いので、長門市での指導者育成を目指し、人材的にも金銭的にも持続可能にしていくことが必要です。　

活用するフィールド・施設等の概況と今後の拡充・改良予定

ワーケーション施設

長門市しごとセンター、SD-Café、俵山多目的交流広場クラブハウス、ラポールゆや

宿泊施設

俵山温泉（ゲストハウスねる山）、長門湯本温泉、油谷湾温泉（ホテル楊貴館）

公共施設

木育推進拠点施設「長門おもちゃ美術館」、観光案内所「ＹＵＫＵＴＥ」

森林フィールド

市有林を中心にプログラム開発においてフィールドを拡充予定