静岡県立森林公園・森の家の新たな取り組みへ
木と友達になる、ツリークライミング体験
雄大な自然あふれる静岡県立森林公園の森の家では、季節に合わせて様々なアクティビティが行われています。過去には、前の記事でご紹介したネイチャーゲームや椎茸の菌打ち体験、森のウォーキングなどが開催されたのだとか。
森の家で体験できるアクティビティは、昼間のものだけではありません。夜には、満月ヨガやホタル鑑賞会、夜の昆虫鑑賞会や星空観察会も開かれているようです。森林公園内に宿泊施設があるからこそ、楽しんでもらえる体験ばかりです。
そのような様々なアクティビティの中で、今回ご紹介するのは“ツリークライミング”です。ツリークライミングはロープやサドルを使って木に登り、木や森、自然との一体感を味わうアクティビティです。 森の家は、現在ツリークライミング体験の開催に向けて検討中。森の家のスタッフの方々の体験会に、私も参加させていただきました。
ツリークライミング体験を提案されているのは、Tree Climbing®️JAPANの方々。日本全国を周り、ツリークライミングを通して、自然の魅力を伝える活動を展開されています。実はその中に、ネイチャーゲームも提案されていた、浜松ひよっ子シェアリングネイチャーの会のネイチャーゲームインストラクター・鈴木輝久さん(通称・てるさん)の姿も!
今回もてるさんにお話を伺い、森の家におけるツリークライミング体験の魅力について紐解いていきます。
「木と友達になろう!」
これは、ツリークライミングを始める前の合言葉。それと同時に、目標でもあります。
実際にツリークライミングを体験すると、明らかに今までよりも木との距離が近くなったように感じました。これはおそらく、一本の木を様々な角度で見て、触るという体験をしたからだと思います。
登る前には、木を見上げてどのロープを登っていくか定めます。宿泊施設・森の家の前にある大きなアラカシの木を下から見上げ、幾重にも伸びている枝の中でもより高い位置にあるポイントをゴールとしました。「素敵な景色が見られそうだな」と感じたからです。
いざ登るとなると、想像以上にハードでびっくり!ゴールに向かって、ひたすらロープに足をかけて自分の体を押し上げていきます。揺れるロープに困惑している時に助けてくれたのは、アラカシの木の幹でした。Tree Climbing®️JAPANのスタッフの方に、幹を支えにしながら登っていくというコツを教えてもらうと、スイスイと登っていくことが出来たのです。
登りきった先に見えたのは、森林公園に広がるアカマツの林。その先には浜松の山々や綺麗な青空が見えて、とても見晴らしが良かったです。
「この木はいつもこんなにも雄大な景色を見ているのか。」
いつの間にか、ツリークライミングを通して木の感触を知るだけではなく、木の目線にまで思いを馳せていました。こうして目標通り、木と友達になることが出来たのです!
「小さいうちに自然の魅力を知り、大人になった時に環境保全を意識したり、自然に戻ってきたりしてほしい。」
てるさんは、そんな願いを持ちながら日々活動をしていらっしゃいます。ネイチャーゲームの開催などで縁のある静岡県立森林公園・森の家とともに、新たにこの地でツリークライミング体験を提案出来ることを期待されています。
また「森の家は施設があるから、アクティビティを体験しつつご飯も食べられる。1日中楽しむことが出来るのが良いところ。」と、森の家ならではの良さもお話されていました。新東名浜松浜北ICから車で約10分のところに広がる、静岡県立森林公園という大自然。都会に比較的近いここで、ぜひ自然アクティビティを体験してみてください!
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