「森のようちえん」があるなら移住する?
森のようちえん まるたんぼう (鳥取県智頭町)
子どもの主体的学びを重視する中、近年、日本でも全国で拡がりを見せる「森のようちえん」。
北欧で始まったという森のようちえんは、自然体験活動を基軸にした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称を指すもので、細かな規定はなく、それぞれの地域でさまざまな活動が行われています。共通しているのは、おもいっきり遊ぶこと、大人は介入せず、子どもたちを信じて任せることなど。
鳥取県智頭町の「森のようちえん・まるたんぼう」は、少子化により統廃合で保育所が無くなった過疎集落の古民家を拠点に、共働き世帯も預けられる「完全預かり型」として2009年に設立されました。
設立当時は現在ほど森のようちえんが普及していない時期だったものの、やがてそのニーズの高まりをうけて、2013年にはスタッフと保護者が一体となった「共同保育型」の「すぎぼっくり」も設立。
町内の14箇所の森林・里山等を活用してネットワークを広げ、森のようちえんをきっかけに、自然の中で子供を育てたい家族が移住、これまで63世帯220名の移住促進にも貢献しました。また、過疎集落になんと13名もの雇用機会を創出。移住世帯による起業・創業も活発です。